私たちの仕事でイチバンの存在は、クライアントやその商品・サービス、そしてその顧客である生活者の方々だと思っています。一言でいえば「クライアントファースト」であり「生活者ファースト」といったところでしょうか。でも、だからといってお客様は神様ですと控えめにし過ぎるのもよくありません。クライアントの要望を丸ごと飲み込んでいれば良いわけでもない。果たすべきミッションを完遂するために最善を尽くさなければならない。そのためにクライアントにとって痛いことも言わなければならないこともあります。先頭に立たなければならないこともあるでしょう。逆に時には存在を消す必要があるかもしれません。そう考えると、その時々でポジショニングを変えなければならない難しい職業なのかもしれません。 かつて歴史上、こういった役割がありました。戦国時代の軍師。No.1である大名の脇に控えながらも言うべきことは言う。時に前線にも出る。戦況を冷静に判断し、適切な時機を見極める。名を成すNo.1の傍には、必ず優れたNo.2がいました。今川義元の太原雪斎、武田信玄の山本勘助、上杉景勝の直江兼続、豊臣秀吉の竹中半兵衛・黒田官兵衛…これこそが、私が目指すべき存在であり、理想です。 イチバンの人を支える、ニバンになる。そんな想いを込めてニバンと名乗ります。現代の軍師として、これから様々なミッションに取り組んでいきたいと考えています。